ブルガリア ルーマニア ギリシャへの旅


 2014春、初めて東欧を訪れました。
列車でのんびり車窓を楽しむ旅でもしようかと考えていましたが
いろいろ列車の時刻表やら路線を眺めていたら、やっぱりレンタカーの方が自由だろうと
出発間際に自走旅に変更。あわてて国際免許証の更新のため立川警察に走る。
この旅行記が書けているので、無事に帰ってこられた証明になっているわけだが
3国にまたがる今回の旅は美しい自然との出会いと、波乱が渾然となったものになった。

 宿泊地は以下です。
1泊目 ソフィア(ブルガリア首都)→2泊目 ブカレスト(ルーマニア首都)→3日目 ブラショフ(ルーマニア)→
4泊目 ママイア(ルーマニア)→5泊目 ネセバル(ブルガリア)→6泊目 カヴァラ(ギリシャ)→7泊目 リラ(ブルガリア)

飛行機の発着はブルガリアの首都ソフィア。
道程の大筋はソフィアから北上してルーマニアに入り、その後東方向に走り、黒海にぶち当たる。
黒海沿いをしばらく南下し、再び内陸に入り、ギリシャのエーゲ海を目指す。
そして、北上してソフィアに戻る。
ホテルの事前予約は全くなく、その日その日に宿泊場所を確保していく。


1日目(3/25) ブルガリアへ

 22:30 成田から出発。カタール航空を利用し、ドーハで乗り換えブルガリアを目指す。
所要時間は成田からドーハまで11時間、乗り換え待ちで4時間、ドーハからブルガリアまで6時間。
計およそ21時間といったところ。日本からブルガリアまで直行便はないので、なかなか遠い国だ。
夕方、余裕をもって早めに成田に到着し、海外へ出発する時に毎回空港でやる絶対的儀式がある。
それは寿司を食べること。これからしばらく(といっても9日間だが・・)日本食とお別れだから
必ず暗黙の了解で家人と空港内の回転寿司屋に立ち寄ることになっている。
ほぼ予定通り離陸し、ドーハまでの11時間、本を読んだり、映画を見たり、ワインを飲んだり、寝たり・・。

2日目(3/26) ブルガリア到着

 4時にドーハ到着。早朝にも関わらず、ショップやレストランも営業していて賑わっている。
機内食をあまり食べず、お腹がすいていたところ、レストランでおいしそうなラムチョップ(炭火焼)を発見したので
ひるまず注文し、朝からガッツリ肉にかぶりついた。
あやしげな地元ビールも好奇心から頼んでみたら、想像を絶する甘さに驚いた。
食後はブルガリア行のゲートの近くで4時間ほど読書したりしながら過ごし、9:15にドーハを離陸する。
ブルガリアまでの途中、さらにルーマニアのブカレストに一旦着陸し、ここで降りる人がいれば、
ここから乗る人もいた。これは乗り継ぎというやつで、最終目的地であるブルガリアに行く人は
機内に残ったまま1時間ほど待機する。その間に機内清掃なども行われる。
再び、飛行機は飛び立ち15:30、やっとブルガリアの首都ソフィアに到着。
天気はまずまず、久しぶりの外の空気が気持ちいい。
あまり大きな空港ではなく、ゲートを出ると、すぐ目の前にレンタカーのオフィスがあった。
レンタカーだけは、日本から事前に「エンタープライズ」という会社に予約をしておいた。
それほど大きくはないSUZUKIの車を借りたが、7日間借りても基本料は1万円もしなかった。
オプションで支払ったものは、カーナビ、国境を跨ぐ際に発生する税金、スノーシーズン料金とやら。
すべてでも15.000円くらいだろう。ガソリンは満タンにして返却する必要もないという。
16:30、無事レンタカーを借りとりあえず今日の宿を探すべく、ソフィアの中心部に向かった。
ホテルをどのように探すかというと、だいたいアタリをつけていたホテル密集付近に行き、
そこでiPadの電源を入れ、ホテル検索アプリ(Booking.comのアプリが使いやすい)で
料金、立地、サービスなどを比較検討する。
さらに、ホテルの実物を見て確認できることから、「あちゃ~、このホテルはずれだ・・・」ということがほとんどない。
経験からだが、フロントに直接行って確認する料金より、iPadからネット予約するほうが、だいたい安くあがる。
今日は移動で疲れて寝るだけだろう。
「HEMUS HOTEL」というホテルに宿泊。


 
今回お世話になった車


3日目(3/27) ルーマニアへ

 ホテルでビュッフェの朝食をとり、10:00に出発。
今日の目的地、ルーマニアの首都ブカレストまでの走行距離は約350キロ。
少し、小雨が降っている。
やがてソフィアを抜けたら、ずいぶんな田舎道の連続。灰色の空、慎ましい家々、野良犬をそこかしこに見かける。
15:00、ルーマニアとの国境沿いの街、ルセに来た。
車でゆっくりと国境のパスポートチェックに進み、パスポートの他、免許証や必要書類を提示する。
2年前、スイス、ドイツ、イタリア、フランス、スペインなどを一気にレンタカーで走ったが
ユーロ圏内での国境越えはかなりスムーズなものと感じた。
どの国も特別な手続きもすることなく通過できた。
しかし、今回はユーロ圏ではあるがヨーロッパの東の果てである。
どうも色々、事情があるようで、ここらの地域でのチェックはなかなか厳しく、どの国も入国時に15分以上は待たされた。

     
ブルガリアからルーマニアへ     ちっとは、はやくしてほしいんだなー


 ありがたいことに、いつも旅行では天気に恵まれる。
ルーマニアに入るとどんどん青空が見えてきた。この日から晴天続きで一滴の雨にもあたらなかった。
東欧の街は何となくどこも陰鬱な雰囲気かと想像していたが意外とそんなこともなく、
ここ首都ブカレストもたいへん垢抜け、活気あふれる。
今日もネットで素晴らしいホテルに巡り合った。(Arc de Triomphe by Residence Hotels)
メゾネットタイプの豪華で落ち着いた部屋では実にくつろげた。
スタッフは異常なほどフレンドリーだったが、しつこい印象はなく過ごしやすかった。
値段は89ユーロ。日本円で約¥13.000。
おそらく、今まで行ったヨーロッパ旅行の中で今回、ユーロの為替レートがもっとも高かった時期と思う。
1ユーロだいたい¥145くらい。1ユーロ¥100くらいの頃が懐かしくも恨めしい・・。
ホテルには19:00にチェックインし、ヴィクトリア宮殿あたりまで散策し、途中のレストランで夕食をとった。

 
今夜の宿


4日目(3/28) ルーマニアのブラショフへ

 ホテルで朝食をとる。今日の目的地・ブラショフまで約120キロと遠くはないので11:00と遅めの出発。
ブカレストの街中は道路工事が多く、なかなか思い通りの方角に走れない。
イライラしていたのだろう。Uターンする時、自分の不注意で危うく他の車と衝突しそうになった。
こんな時こそ、冷静に運転をしなければ・・。


軒を連ねた土産屋

 ブカレストを抜ければ、のどかな春の草原が続く。
道は悪くはないが、ブラショフまではほとんど緩やかな山岳地帯。のんびりと走る。
道路沿いには毛皮やら観光客用商品、生活雑貨などを売る同じ形状の軒を連ねた土産屋が
幾度となく見かけられる。
冬はスキー客で賑わうであろうなかなか立派なスキーリゾート地も点在していた。
たどり着いたブラショフはトゥンパ山とポスタヴァルル山に抱かれた美しい古都だった。
この日もiPadから予約したホテル(Villa Prato)は大ヒットだった。17:00にチェックイン。
坂の入り口あたりにある小体な2階建てのホテルだが、部屋は広く綺麗でセンスもよく、
窓からのブラショフの街並みの眺めも素晴らしい。
夕食はホテルスタッフに教えてもらったルーマニアレストラン。
ホテルから歩いて5分くらいの「Sergiana」、トラッドなルーマニアワインと料理が美味しかった。

         
ブラショフの街並み    Villa Prato    春の日差しとコーヒーと
         
ルーマニア名物「ロールキャベツ」         


5日目(3/29) 黒海へ


 昨夜泊まった「Villa Prato」は部屋もいいがレストランもたいへん美しく、全面ガラス張りで春の日差しがあふれている。
とても気持ちのよい朝食だった。10:30に出発。
今日の目的地はとにかく黒海を目指すことにした。内陸部ばかり走っていると海が恋しくなるし、
何より海のものが食べたくなるからだ。ブラショフからは東へ200キロほどで黒海にたどり着くことができる。
運転していれば、緑の牧草地が広がり、遠くには輝くように雪山が見える。

       
       
       
 羊たちに行く手を阻まれたり・・      

 ルーマニアは実はドラキュラ伝説で有名な国だった。
ブラショフから南西約30キロにこの「吸血鬼ドラキュラ」の居城のモデルであるブラン城(1377築城)が
あったので立ち寄ることにした。
かなりの観光地らしく城下は明るくたくさんの土産屋やレストランがあったが
城内はやはり、ひやりとして背筋が冷たく感じる雰囲気。
夜な夜な、城の窓から飛び立つコウモリに思いを馳せる。

         
ブラン城へ    こんな狭い階段を    こんなのや、あんなのが・・ 

 ブラン城下のレストランで昼食をとり、いよいよ黒海に向けて出発だ。
この日、この旅で初めて高速料金がとられた。13レフ。日本円で¥400ほど。
しかし、車があまり大きくないので、ガソリンを入れる回数が少なくて助かる。
ブラン城でゆっくりしたせいか、黒海に出る頃には日が沈んでしまった。
(途中、車を運転しながらバックミラーをのぞくと、沈みゆく夕日が異常に美しく・・)
目的地に着いた頃はすでに夜のとばりがおり、残念ながら海は真っ黒だった。
黒海沿いの街、コンスタンツァのホテルに飛び込みで20:30チェックイン。
ホテルのレストランで夕食をとり、疲れてすぐ眠ってしまった。


6日目(3/30) 黒海を見ながら再びブルガリアへ

 これから今回の旅の3か国目であるギリシャを目指し進路は南へと。
海沿いのドライブが楽しめそうだが、一旦またブルガリアを通過することになる。
ギリシャもいまだ、行ったことのない興味深い国のひとつだった。
首都アテネは是非、目に焼き付けておきたいと思ってはいたが、
昨夜泊まった、コンスタンツァから1.000キロ近くもある。
帰路の飛行機搭乗までこの時点であと3泊を残していたが、無理は禁物。
アテネ訪問は断念すべきだろう。
しかし、首都アテネまでは遠くともギリシャの北部であれば、十分間に合うスケジュールが立てられる。
優雅にエーゲ海を臨むホテルに1泊なんてことも可能だろう。
地図を眺めて、エーゲ海沿いの街カヴァラをギリシャの目的地にすることにした。
それでも、ここからは400キロ以上あるので今夜は再び通過しなくてはならないブルガリアの
どこかを中継地点として適当なホテルでも探そうと考えた。

 ホテルで朝食をとり、10:00に出発。
天気も素晴らしく、ゆるやかな勾配を繰り返す海沿いのルートには、時折輝く黒海があらわれる。
車窓を楽しみながらのんびりと実に気持ちのよいドライブ。
やがて国境を越え、ブルガリアに入ってきた。
14:30、昼食をとるためヴァルナという海に面した街に立ち寄る。
国内第3の都市で、夏の首都とも呼ばれていて美しい海辺に洒落たレストランがたくさんある。
防波堤の脇にはたくさんの路駐。なんとか自分の車を停めるスペースを確保することができた。
家人と青い海を散歩しながら、船を改築したレストランを発見する。
船内の窓からは、黒海が見渡せ、新鮮魚介類が食べきれないくらいでてきて大満足だった。
 

     
 ヴァルナの船のレストラン    
     
ムール貝その他魚介の大盛り     

 この日の移動距離は短めの140キロ。
宿泊地はブルガリアの黒海に突き出た半島の港町ネセバル
この町の歴史は古く、紀元前2000年まで遡るという。
やはり、海の近くにきたらホテルの部屋から「海が見えること」には妥協したくない。
半島の先端のホテル「St. Stefan」にiPadから予約して、1泊することにした。
大きなホテルではないが、清潔で窓からの眺めもいい。
チェックインしてからしばし、島内を散歩する。
歩いて30分ほどで回れてしまうこの半島の石畳を歩いていると
長大な時間を経てなお残されてきた多くの古代遺跡に目をうばわれてしまう。
とても美しい町で犬、猫が賑やかに走り回っているが、実に仲良く共存していている。
とても野良とは言い難く、しつけの行き届いた清潔な動物たちに感じられた。
綺麗なシーフードレストランも数多く、楽しい雰囲気もじゅうぶん伝わってくる。
スペインのトレドを思い出してしまった。
オフシーズンでシャッターの閉まった店も多かったが、夏ともなればたいへんな数の観光客が
訪れるであろうと容易に想像できる。

         
         
         
ねことわたし         


7日目(3/31) ギリシャへ


 昨日はギリシャへの中継地点としてブルガリアのネセバルに宿泊し、今日はいよいよ国境越えができそうだ。
ホテルで朝食をとり、9:30出発。今日も天気は上々、目的地はギリシャのカヴァラというエーゲ海に面した街。
移動距離は約300キロ。
今回レンタカーを借りる際にオプションでカーナビもつけてもらった。
しかし、このカーナビはブルガリア内のみのナビゲーションに限定されていたので意外に使いにくかった。
もちろん、ルーマニア、ギリシャでは全く役に立たず、国境近くや山岳地帯ではやや精度にも難があった。
ブルガリアからギリシャへ抜けるためにナビに従って走っていた。
山をいくつも越えていくようで、ずいぶん標高も高いところに来た。
やがて、ほとんど車とすれ違うこともない細い悪路にどんどん突き進んでいった・・。

         
国境近くの美しい景色に感動しているが ・・    はたしてどっちに・・   ナビはこんな水たまりを行けというし・・
         
峠によく見かける水道(ほっとする)    やっとこさギリシャとの国境へ     

 ナビの通りに行ったら、とんでもないガッタガタの細い山道に迷い込んだり、大きな水たまりの中を走らされたり、
やっと見つけた小さな村の村人に道を尋ねてもさっぱりブルガリア語はわからないし。
このまま、山中でさまよいながら日が暮れたりしたら・・・と、思うとあせった。(路面状況は悪く、電灯もない山道)
2時間ちかく、同じ道を行ったり来たりのオフロード走行。
悪戦苦闘の末、なんとかギリシャに通じる大きな道に出ることができた。
山の中で暗闇に包まれてしまうことは免れたが、国境を越えギリシャに入りエーゲ海にたどり着くころには
すでに夕方は過ぎていた。
目的地だったカヴァラは美しく賑やかなリゾートだが、道は狭く交通量も多かったので運転に気をつける。
この日も街に着いてからiPadでホテル(Egnatia Hotel)を予約する。
街のセントラルからやや離れた高台にある大きなホテルだった。
チェックイン後、ホテルのレストランで夕食とも考えたが、せっかくなのでタクシーで下の繁華街に降りることにした。
もちろん、シーフードが食べたいに決まっている。
ホテルのフロントマンに教えてもらったレストランは港にあり、たくさんのお客で盛況だ。
水槽の中から好きな魚やら貝やらエビなどを自分で選んで調理してもらうのが楽しい。

         
選んだら・・     こんな感じに・・旅はやっぱりいいねえ    エーゲ海の朝焼け

8日目(4月1日) みたび、ブルガリアへ


 目覚めれば、ちょうど朝焼けの頃。
高台にあるホテルからは白い家々が緩やかな傾斜でエーゲ海に向かって伸びている。
地中海もいいが初体験のエーゲ海も美しい。
もっと、ゆっくりエーゲ海を見ながらギリシャを旅したいのだが、今回はそこまでの時間はない。
昨夜、1泊したのみで今日はギリシャに別れを告げなくてはならない。
もう明日の午後にははブルガリアの空港から東京に飛びたつことになっている。
今日はその空港にほど近いリラに泊まろうと考えていた。
移動距離は約250キロ。途中また国境越えをすることになる。
ホテルで朝食をすませ、10:00出発。
今日、訪れるリラはブルガリア正教の総本山である「リラの僧院」で有名だ。

         
リラの僧院        ブルガリア語はわからんのよ・・

 相変わらず、ブルガリアに入国する時のチェックが厳しく15分くらいはかかったが12:00に国境を通過。
14:00、通りがかりに川沿いにある気持ちよさそうなレストランを見つけたので昼食をとることにした。
田舎のため、英語は一切通じないので、ガイドブックで郷土料理の写真を指さし、これを作ってくれとジェスチャーで・・。
なんとかなるもんです。
レストランでゆっくりした後、リラの町に到着したのは16:00くらい。
それほど大きな町ではなかったので観光名所である「リラの僧院」は、すぐ見つかるだろうと高をくくっていたが
それからずいぶんと細い山道を走っていくことになった。
なかなかその目的地は現れなく、不安になってきたので道すがら、2,3人の通行人に「この道でいいのか?」と
尋ねてみたが、どうやらもっと先にいけということのようだ。
(もちろん、ブルガリア語はやっぱり、さっぱりわからなかったが何となく雰囲気だけをつかむ)
リラの町からリラの僧院までは車で20分くらいかかったが、やっと見つけることができた。
夕方のためか、広い敷地内に観光客はわずかで僧侶も時折ぽつりぽつりと通り過ぎていくのみで、少しさびしい。
山奥にひっそり佇む僧院は馬蹄形のアーチが整然と並び、手入れもよく行き届いているようだ。
ヨーロッパ旅行をしていると、キリスト教の聖堂に訪れる機会が多い。
たまたま、この時ミサが行われていて見学させてもらうことができたが、
跪き床に額をつけて行うスタイルの祈りを見ることは初めてだった。
ここヨーロッパ東の果てブルガリアでは西方のキリスト教会の様式とはずいぶん異なった印象をもった。
リラの僧院での見学を終えてからも、まだ今夜の宿は決まっていなかった。
ずいぶん田舎で、ネットで検索してもあまりホテルは見当たらなかった。
これはもう飛び込みで探すしかない。
幸いリラの僧院から10分くらいのところに、小さいがかなり新しい「The School」というホテルにチェックインすることにした。
ややホテル名らしからぬホテル名だが、若い夫婦が営むこのホテルは1部屋1部屋が実に個性的で
清潔にされている。山の中であってまわりに何もないが目の前に小さな川が流れていて空気はいい。
庭もよく手入れされていて、放し飼いにされている小犬が異常に人懐こく、かわいいのでたくさん遊んだ。
ぼくたちの他にお客はおらず、2階フロアは貸切状態で実にリラックスできた。
オープンして間もないホテルだろうが、これからもがんばっていってもらいたい。
ここらへんの名物は川魚のマス料理のようだ。
ドライブしているとしばしば養殖のための生簀を見かけた。
夕食はホテルのレストランで地元料理数品を注文し、その中にマスもあったが
名物に感動!というものでもなかったが他の肉料理などは家庭的で美味しかった。
いつも旅ではその地ならではのものを積極的に食べることにしている。
今回もブルガリア、ルーマニア、ギリシャ、いずれの国の料理やワインもぼくの口に合うものばかりで、満足だ。

9日目(4月2日) ソフィア空港へ、そして東京


 今日で今回の旅も終了。あとはソフィア空港へ戻り、レンタカーの返却をすませ
飛行機に搭乗するばかりだ。
昨夜の宿泊地リラから空港までおよそ70キロほど。16:30の便に乗る。
しかし、この日はあせった。
いつも通り時間には余裕をもって出発したつもりだったが、小さな空港だからとタカをくくって、途中買い物などをしていた。
そんな時にかぎって幹線道路から空港へアクセスする道を通り過ぎてしまったりする。
一度、通り過ぎてしまって、その後Uターンするポイントに行くまでずいぶんと反対方向に走らなくてはならない。
どこの国の空港でもそうだが、この空港への最後のアクセスはなかなか油断のできないものだ。
しばらく行き過ぎたがなんとか、空港に引き返すことができた。
しかし、数日前に降り立った空港であるのにどうも見覚えがない。
出発まで2時間を切るところだったので、これにはまいった。
車を停めて返却すべきレンタカーオフィスの場所を数人に聞いてみたが誰も知らないという。
空港を間違ったのだろうか・・、いやいや間違いなくここは首都ソフィアだし・・、
しばらく自分の足で走り回った。
うーむ、この便に乗り遅れてまたチケットを買いなおすとなれば莫大な出費になるだろうな・・と、脳裏をよぎる。

 その間、車の中で待機していた家人が解決の糸口を見つけてくれた。
それはガイドブックにのっていたことだが、この空港には国内線用ターミナルと国際線ターミナルがあるということ。
ぼくらが空港に見覚えがなかったのは当たり前で、向かうべき国際線ターミナルではなく
国内線ターミナル内で右往左往していたのだ。
やはり人間、些細な事でも侮ってはいけない。
「小さな空港だからひとつのターミナル」という思い込みが自分の中でできあがってしまったのだ。
そこから数分、再び車で走り、無事見覚えのあるレンタカーオフィスにたどり着き、事なきをえた。
これからレンタカーを借りたら即座に現在地(返却地)をナビに登録することを肝に銘じた。

国境越えの山奥で遭難しかかったり、飛行機に乗り遅れそうになったりと、
緊迫の場面も散りばめられた旅ではあったが、やっぱり旅はいい。
ブルガリア、ルーマニア、ギリシャ、どの国も美しく、人はやさしく、美味しいものであふれていた。


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