2010年の旅はスペイン、ポルトガルを経てフランスに飛んできました。

8日目 パリへ

厳しいライアンエア

 昨夜はスペイン最後の夜をマラガの地中海の見えるホテルで過ごした。
7:00起床。ホテルの1階のレストランでボカディージョ(サンドイッチ)とサラダとコーヒーを頼み、目の前に広がる
海を眺めながらの朝食をとる。
 マラガ空港からパリのボーベー空港に発つ飛行機は13:50の便。
10:00、近郊の空港だが渋滞のことも考え早めに、車に荷物を詰め込み出発した。
この1週間、イベリア半島の北から南までの1800キロもの距離を供にそして、
無事に走ってくれたレンタカーとも今日でお別れ。感謝の気持ちでいっぱいだ。
空港までの道すがら少し時間の余裕があったので、目についた革靴店に寄って買い物をした。

 マラガの空港は思っていたよりかなり大きく、レンタカーオフィスもたくさんありましたが
空港敷地に運転しながら入っていくとレンタカーオフィスへのレーンの指示がわかりやかったので迷うことはなかった。
離陸2時間前にレンタカーを返却することができた。
車を専用駐車場に入れ、鍵を受付に持っていったが女性のスタッフは笑顔で「グラシアス!」と言うだけ。
傷チェックもガソリンチェックもなしだ。なんておおらかなんだ・・。
(それで、いいんかい?と、思わずツッコミをいれたくなる)
レンタカーオフィスから搭乗カウンターまでは歩いてかなり距離があるので、時間に余裕をもった方がよいでしょう。

 さて、今回の旅で2回目の利用となるヨーロッパの格安航空会社。
今日のおよそ2時間半のフライトは初体験の「ライアンエア」だ。
「ライアンエア」は先日利用した「イージージェット」より少し面倒だ。
インターネットで予約・購入後、搭乗の2週間前から搭乗当日の間までにオンライン・チェックインを済ませる。
(オンライン・チェックインを忘れた場合は40ユーロ支払わなくてはならない)ここまでは自宅の作業です。
そして、搭乗当日は空港内の搭乗カウンターとは別の場所で「VISA CHECK」を受ける必要があります。
これはユーロ圏在住者以外のすべての人に必要。

 上記の段階をふんでから、やっと最終のチェックインとスーツケースなどの荷物を預けることになる。
しかし、この荷物の重量制限が15キロまでとライアンは厳しいのです。
チェックインする時、カウンターで重さを量るわけですがスーツケースの重さも含んで15キロといえば
中にたいした物を入れていなくても、かるくそれを上回るくらいにはなるはずです。
預け荷物の総重量をおさえることによって燃料費も削減できるのでしょう。
超過分は1キロにつき8ユーロ追加しなくてはならない。
ぼくのスーツケースは30キロ近くあったので、チェックインを中断し、おみやげ用のワイン数本、その他捨てられそうな
ものはすべて処分することにした。
そして、手荷物として機内に持ち込むリュックサックの中ににとにかく、スーツケースの物を詰め込んだ。
ふたたび、カウンターに向かい計量するとまだ5キロオーバーだった。
さらに、物を処分したり、リュックのチャックがしまらないほどにパンパンに押し込んだりでなんとか
2回目の計量でパスすることができた。
もう少し大目にみてくれるかと思っていた甘い考えは「ライアンエア」の前では見事に打ち砕かれてしまった・・。

         
さらば、スペイン        くそっ、 ライアンエアめ!でも何だか憎めない

  14:00離陸。
席は基本的に自由席。前の席とのスペースはやはり一般の航空会社のエコノミークラスのものより狭く感じられる。
シートの背中についているはずの物を入れるバスケットもない。機内清掃を簡略化するためだろう。
もちろん機内食もすべて有料。コストを抑えるための努力が徹底されています。
席は狭いが2、3時間の移動だったら、たいして気にもならない。
 16:40パリのボーベー空港に、着陸。
車輪が滑走路に着地してから機体が停止するまでの減速はかなり急激なものだった。
このボーベー空港はパリの中心地から約60キロ離れた小さな空港のためか滑走路が短いのだろうか・・。
無事、機体が止まるとスピーカーからファンファーレが鳴り響き、機内は大爆笑につつまれた。

 パリの凱旋門近くのポルトマイヨ駅までシャトルバスが運行されていて飛行機到着からの時間的連結はなかなかよい。
運賃は15ユーロ。
パリ市内は夕刻のための大渋滞でなかなかバスは進まなかったが18:20ポルトマイヨ駅にようやく到着。
すっかり日も暮れて寒い。
ホテルは予約していなかったのでスーツケースをひきながら、数件のホテルをまわってみた。
料金はどこもあまり大差なかったので1泊120ユーロで「Villa Brunael」というホテルに2泊することにした。
受付の男はスペインやポルトガルのような気さくな雰囲気はまったくなくどこか高邁な印象をうける。
 部屋に荷物をおき、夕食のために外出する。
近所にはレストランがたくさんあり、日本食も人気があるのか日本料理店も多く目につく。
しばらく、和食から遠ざかっていたので、心もゆれたが、せっかくのパリ初日なので、
こじゃれたフレンチレストランに入ることにした。
ヨーロッパの人は本当にテラス席が好きなようだ。
真冬でも店の外の席でおしゃべりを楽しみながらビールなどを飲んでいる。

 ぼくらは店内の窓際に席をとり、エスカルゴ、牛ステーキ、生ハム、鶏肉料理などの手ごろなコース料理を頼んだ。
スペイン、ポルトガルと違いそれぞれのヴォリュームはたいしたことはないが、ソースが凝っていておいしかった。
食事の後、パリ観光は明日にすることにしてホテルに帰った。
それにしてもフランスはイベリア半島よりもずいぶん冷え込む。

     
     夜の凱旋門

9日目 モンマルトルの丘へ

 いつもならもっと早く起きるのだが車の運転から開放されたせいか珍しく8:00頃に起床し、
ホテル近くのレストランで野菜いっぱいの朝食をとった。息は白く、とても寒いが澄んだ青空が素晴らしい。
今日がパリ最後の日になってしまった。
エッフェル塔やら、凱旋門やら、シャンゼリゼ通りやらルーブル美術館、
オルセー美術館など行きたい場所はたくさんあるが、1日ではまわりきれないだろう。
もともと、スペイン、ポルトガル旅行のおまけのように付け足したパリ観光だったので仕方ない・・。

 何はともあれ、「パリに行ったらまずはルーブル美術館!」と決めていた。
朝食後、ホテル近くのアルヘンティーナ駅で地下鉄1・2号線が1日乗り放題の6ユーロのチケットを購入し、
ルーブルにむかった。

     
地下鉄はストリートミュージシャンでいっぱい     

 ルーブルは広大でパンフレットを持っていても、しばしば迷ってしまうくらいだ。
ダ・ヴィンチの「モナリザ」の人気はやはり高く、一番のひとだかりができていたが午前中ということもあり比較的、
スムーズに館内を見てまわることができた。
巨大な宗教画も数多く圧倒される。

         


 再び地下鉄に乗ってモンマルトルの丘へむかった。
駅を降りて、地上にあがるとたいへんな賑わいだ。
駅から丘の麓の階段までの両側の道は、土産屋やレストランが軒を連ね観光客でいっぱいだ。
いろんなタイプの大道芸人もそこかしこにいて愉快だ。
きれいなバケットをショーケースに並べる店がいたるところにありどれもおいしそう。
ぼくもカフェに入り、ビール片手にバケットを頬張った。
さあ、丘に登ろう。

             
 サクレ・クール寺院        バケット    

 小さなその丘の階段を登ると、正面にはサクレ・クール寺院がある。
その裏には芸術家の街と呼ばれる所があってピカソやコクトーやマティスも住んでいたらしく
広場ではたくさんの絵描きが自作のキャンパスを陳列したり、観光客の似顔絵を書いたりしている。
カフェや様々なショップも密集していて活気があり、歩いているだけでも楽しい。
丘への階段の中央あたりでは、弾き語りのストリートミュージシャンがかわるがわる歌っている。
寒いのにたくさんの人々が肩を寄せ合うように階段に座って眼前に広がるパリの夕暮れと音楽に身をゆだねている。
歌手はみんなとても上手で客を乗らせることにも長けているようだ。
多様な国籍の人たちがそこには大勢集まっていて、そんな情景も加味されて
その時、1人の黒人ミュージシャンが歌ったマイケル・ジャクソンの「ヒール・ザ・ワールド」はなかなか感動的だった。
ぼくも30分くらいはその場を離れられなかった。

         
     モンマルトルの丘    

 その後、日が暮れて地下鉄で移動し、シャンゼリゼ通りを散策と買い物と食事。
パリでまるまる1日使えたのは今日1日だけだったが、ルーブルとモンマルトルの2箇所だけでも十分、
のんびりできて有意義だった。

 これでフランス→スペイン→ポルトガル→フランスの旅を無事に終えられた。
勘違い、予定変更、トラブルも多かったが、それ以上に出会った人々の優しさにふれられた事に感謝する。

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